2023-01-01から1年間の記事一覧
住んでいる街に樹齢1000年の大きな大榧がある。 いくつもの木が寄り添ったようなおおきい大榧だ。 初冬の光で、年老いた葉が山吹色によく膨れている。 色んなことを思い出す。 クリーニング屋で貰えたペコちゃんキャンディとか、 学校を仮病で早退しすぎてた…
何も書けなくなった。 好きな芸人が、若くなくなると急に書けなくなると言っていたが、きっとそれとはちがう。 私の中のエネルギーが無くなったわけでもなく、むしろ逆なんだ。 今私の中を支配するものはあまりにも純粋で言葉にできない。 そんな私のエネル…
どようび 足が素直にズボンに入ってくれなかったり 携帯を入れようとしたぽっけのチャックが閉まっていたり ドアノブを引いて歩きだすが、服が引っかかっていてぐんと引き戻されたり 自転車のカギを刺そうとしているのにグズグズと入ってくれなかったり 右に…
新井英夫さんというダンスアーティストを紹介してもらう。 身体表現を通して他者と関わり合ってきた方だ。 これまで数多くの身体を使ったワークショップを開催している。 それは障害あるなしに限らず、まさにインクルーシブな方法で行われる。 新井さん自身…
対話をしているとモヤモヤと胸を刺激する思考のカタマリみたいなものを経験する。 このカタマリは私の胸を詰まらせて苦しめてくる。 無理に言葉にしようとしても詰まる。 いざ言葉にできる!という段階になった時には、そのカタマリはさっきまでのカタマリで…
お世話になっている先生の“インクルーシブ哲学”というnoteを読み、インクルーシブな対話ができないかと考えた。 インクルーシブ哲学へ②:インクルージョンとは何か?|清水将吾@哲学者 Shogo Shimizu, PhD まず初めにやりたいのは「非言語の対話」だ。最近こ…
2023/10/18 19:00 内定者懇親会が意外と予想通り終わった。 “外見”と“4月から同じ企業で働くこと”以外の情報を持ち合わせない人と出会う。 もちろん私もそれ以上の情報を渡さないままそこに居た。 15人が集まったその場は空気が天秤のようにぐらぐらと不安定…
2023/10/13 21:00 「男性による家事・育児・ケア」をテーマに哲学対話をする。 その場には同じ大学の生徒と教師15人ほどがいた。 私はフェミニズムに関心があり、対話中は共感したり傷ついたりしながら、日々考えていることと照らし合わせつついろいろなこと…
吸い込む秋 朝7時、まだ寝てないし家にもついてない。 肺いっぱいに秋を吸い込む。 近しい人が結核になった。 めいいっぱい息を吸い込むと咳き込むのだろうか。幸せの秋を、好き放題吸い込むことができないのだろうか。 そもそも隔離され、今春なのか夏なの…
1 大学が “陽キャ大学” と揶揄される大学なので毎回「全員打ちのめしてやる」とひどく暴力的な気持ちになりながら登校している。 途中通る駅は、人に譲っていると前に進めないどころか、入口にどんどん戻ってしまうほど大量に人が流れている駅なので毎回「全…
・ここ数年の変化といえばたくさんあるが、ひとつ旅行の前日もいつも通り寝れるというのがある ・わたしの好きな本を貸したことをずっと後悔してる。未だ帰ってきていない。それは借りパクという恐怖ではなく、押し付けという恐怖。傲慢はある意味才能だとおも…
水曜日 今日も携帯のバイブ音で目が覚めた。 まだ外が明るくなったばかりの時間だったように思う。 画面には見慣れないアイコンと「元気?」の文字が見えて、いやあまり見えなくてもう一度寝た。 息苦しさと喉の痛みが気になってもう一度目が覚める。 携帯を…
平和ってなんだ? 友達とアホ笑いをしていても“平和だな”と私は実感しない。 貧困や人種差別の諸問題、戦時中は特にその事実がベッタリと脳裏について取れない。 笑っていてもどこか影を落とすということではないが、どんなに爆笑していても、幸福でも、「い…
木曜日 喫茶店が好きでよく行く。昔からの綺麗とは言えない喫茶店ならなおさらいい。 100%の確率で競馬新聞を持った人がいる。良い。 オムカレーのセットで味噌汁が出てきた。周りを見渡しても味噌汁だらけ。パフェを頼んだ子供のところにはなかったけど、み…
“好きとはなにか?”をやたら話した4月哲学対話を開いて「何について話したい?」と聞くとだいたいこの問いが出てくる。“自分ってだれ?”、“善悪の境目はどこ?”、“幽霊は本当にいる?”、と魅力的な問いのラインナップを押しのけ、今日も“好きとはなにか?”が多…
水曜日 「ただ生きてるだけ日記」を復活させようと急に思い立って書いている。 対話に関する記事のほうが多くなっているこのブログ、今見たら副題が「ただ生きてるだけ日記」だった。 書き始めたきっかけは確か、コロナで持て余した暇にどうにか生産性を持た…
今年が始まってすぐ、生まれて初めて1人でお墓参りに行った。 おじいちゃんは私が3歳になる1日前に死んじゃって、ほとんど覚えていない。 覚えていることといえば、別荘で兄とおじいちゃんが詰み将棋をしていて、私はその盤面を見ていたこと。しかも私の頭に…